髪の毛のサイクル
髪の成分
髪の毛の成分の大半を占めているのは、ケラチンと呼ばれるタンパク質です。
ケラチンは髪だけでなく爪や皮膚の角質層を形成する成分で、18種類のアミノ酸が結合してできたタンパク質の総称です。
人間は、肉や魚、豆類、野菜などに含まれるタンパク質を摂取すると、体内で一度アミノ酸に分解します。
そして、そのアミノ酸を再合成することで、ケラチンというタンパク質を作り出すのです。
硬いケラチン(オイケラチン)は髪の毛等に、柔らかいケラチン(プソイドケラチン)は皮膚等になります。
~ 美しい毛髪は、その人自身も美しく見せます ~
髪の毛ができる仕組み
髪の毛は「毛幹」と「毛根」に分けられ、毛幹は頭皮から出ている部分で、髪の毛と呼ばれている部分です。
毛根は頭皮の中の部分で、毛根部分には「毛球」と呼ばれる部分があります。
毛球の中では、毛母細胞が毛乳頭から栄養補給を受けて、細胞分裂を繰り返し、頭皮上に髪を押し出します。
毛乳頭は、血液より送られてくる栄養分を毛母細胞にただ与えるのではなく、必要な形に変えて補給していると考えられています。
それによって、増殖した毛母細胞は、上へ上へと押し上げられながら水分をなくして角化し、髪になっていきます。
髪の毛のサイクル
髪の毛には寿命があり1日におよそ80~~100本の抜け毛があると言われています。
髪の毛は「成長期」「退行期」「休止期」を、一定の周期で繰り返しながら生え変わります。
このヘアサイクルの乱れが抜け毛や薄毛の原因となるのです。
成長期には、髪の毛をつくり出す毛母細胞の分裂が活発になり、2~6年ほどかけて成長し続けます。
退行期になると毛母細胞の分裂が衰えてしまうため、2週間ほどで毛根が働かなくなり徐々に髪の毛の成長も止まります。
最後に休止期になると毛母細胞の働きは完全に止まり、寿命を迎えた髪の毛が抜けていきます。
健康で丈夫な髪の毛を保つには
健康で丈夫な髪の毛を保つには、規則正しい生活習慣を心がけましょう、十分な睡眠、栄養バランスの良い食事、喫煙・飲酒を控える、
適度な運動、ストレスを溜めないことなどがあります。
また、頭皮の日々のケアも重要です。自分に合わないシャンプーを使用していると頭皮環境は悪化していきます。
またヘアサイクルが乱れる原因として、栄養不足が挙げられますが、例えばビタミン群、たんぱく質、亜鉛などは不足すると抜け毛を引き起こすと言われています。
ヘアサイクルが乱れないために、一度自分の食事を見直してみましょう。